今度のお休みは本を読んでみない?
運命の一冊に出会ったら、もうやめられない禁断の世界が待っている。
今日のナマ・イキVOICEは、
国内の話題の本屋の立ち上げを手がける
Bookディレクター、幅允孝(はばよしたか)さんをお迎えして
「週末は本を読もう。」
もっともっと本が好きになるお話をお送りします。
■vol、1 「本」に出会う
「ON SATURDAYS」
その店は、土曜日の午後にしか開いていない。



ビルの空きスペースに、ある一人の男性の本が運ばれて置いてあった、
本だらけのこの場所を気に入って、喫茶室を開くことにした。



そこに展示空間を求めて飛び込んできたアーティストと、はたきをかけているのはビルの管理人さん。
本を介して、人と人が偶然出会って生まれた店。



飲み物をたのむと、内容も作家名も隠した本が一冊もらえる。
固定概念を捨てて、本を選んでみては??という試み。
この日私は、たくさんの本を手にとった。




『あの夏、ブルー・リヴァーで』 イーサン・ケイニン・・・読後の喪失感がいい。
『越境者 松田勇作』 松田美智子・・・泥沼の恋愛に浸る!
『ヨーロッパ退屈日記』『女たちよ!』 伊丹十三・・・粋な生き方大研究!
『去年 ルノアールで 完全版』 せきしろ・・・笑えます
この店が土曜日しかやっていないのは、土曜日がなんかワクワクする日だから。。
ON SATURDAYS
土曜日のみ 14:00~21:00
鹿児島市荒田 e-テラス2F
■vol、2 みんなどんな本を読んでる?
ナマ・イキ倶楽部員 仲さんは、『8.1』山田悠介
キャリアウーマンの磯脇さんは、『国家の品格』藤原正彦
倶楽部員一の読書家、中村さんの好きな作家は、三島由紀夫、夏目漱石、太宰治。
「苦しんで苦しんで生み出された本が好き」
作家の苦悩を疑似体験することで、心が豊かになれる気がする。



みえリポーターが大好きな作家は、向田邦子
向田邦子の遺品は、かごしま近代文学館に展示されている。
向田さんは小学生の頃、2年3ヶ月しか鹿児島にいなかったけど、
鹿児島を「ふるさともどき」と呼んで、思い入れを持っていた。




猫が好きで、旅が好き、美味しいもの大好き・・・そしておしゃれ。
装いに気を使っていたが、それ以上に“心のおしゃれ”に敏感な人だった。
「ことばのお洒落」(「夜中の薔薇」より)

ことばのお洒落は、無料で手に入る最高のアクセサリーである。一生使える、お得な品である。長い人生でここ一番という時にものを言うのは、ファッションではなくて、言葉ではないのかな。
彼女の本は、時代を超えて、たくさんの人をひきつけてきた。
字のない葉書(「眠る盃」より)

小学一年の末の妹が、学童疎開をする事になった。
父は、おびただしい葉書に自分宛の宛名を書いた。
元気な日は、マルを書いて毎日一枚づつポストにいれなさい。一週間ほどで、一枚の葉書が着いた。紙いっぱいはみだすほどの威勢のいい赤鉛筆の大マルである。ところが、次の日から、マルは急激に小さくなっていった。
なさけない黒鉛筆の小マルは、ついにバツに変わった。まもなく、バツの葉書もこなくなった。
三月目に母が迎えに行った時、百日咳を患っていた妹は、
しらみだらけの頭で三畳の布団部屋に寝かされていたという。
「帰ってきたよ!」父は、痩せた妹の肩を抱き、声を上げて泣いた。
人と人とのつながりを大切にしてきた向田さんには、とても大切にしていた一つの絆があった。
「向田邦子の恋文」には、向田さんがなくなったあとにみつかった恋人との手紙のやり取りが記されている。
カメラマンN氏との秘められた恋、辛い事もいっぱいあったんだね。



知れば知るほど、彼女の心の大きさがみえてくる。
これから私も、彼女のようないい女に近づきたい。
■vol、3 本と過ごす週末。
みえリポーターは、日曜日、本を読みに「オヤコカフェ ジャム猫」に出かけて、
本好きのオーナー、山崎さんと、こんな話になった。
「週末、本三昧で過ごすとしたら・・・」
▼ジャム猫 ヤマサキさん提案、週末読書プラン
<朝>
本の朗読で脳に渇!美しい文章の本を選ぶのがミソ。
「夢十夜」夏目漱石
朝ごはんは本にでてくる朝ごはんを作ろう。
「池波正太郎のそうざい料理帖」池波正太郎



<昼>
図書館へGO!
気になっていたことを調べてみたり、新しい本を出会いを求めて歩き回ろう。



<夜>
好きな本を持ち寄って、友達とお酒を飲もう。友達の意外な一面が出てきたりして。。



万が一、二日酔いになってしまったら、
中原中也の詩集で、自分を見つめなおそう-。
宿酔 (やどよい=二日酔いの事)
朝、鈍い日が照って 風がある。
千の天使が バスケットボールする。
私は目をつむる、 かなしい酔ひだ。・・・



* * * * * * * *
幅さんに、本との付き合い方のアドバイスをいただきました。
「難しく考えないこと、
そして本屋さんに行って、知らない本に出会う面白さを味わって欲しい」
▼ナマ・イキ世代の女性に送る、幅さんセレクトの10冊+1
「自分の感受性くらい」 茨木のり子
「スヌーピーの 大好きって手をつなぐこと」 訳 谷川俊太郎
「くまとやまねこ」湯本香樹実
「父の詫び状」 向田邦子
「すーちゃん」 益田ミリ
「オキーフの家」 クリスティン
「ハルカ・エイティ」 姫野カオルコ
「くまちゃん」 角田光代
「悪女について」 有吉佐和子
「愛すべき娘たち」 よしながふみ
「つかう本」 幅よしたか



